【ブログ】「第6回 ブックハウスカフェ大賞」で銀賞を受賞しました!

こんにちは。絵本制作室の三島です。
先日、神保町にあるブックハウスカフェに伺ってきました。

というのも、弊社が刊行したイランの絵本『ボクサー』が「第6回 ブックハウスカフェ大賞」の銀賞を受賞したといううれしいお知らせをいただいたからです。

 神保町にある子どもの本の専門店「ブックハウスカフェ」のスタッフの皆さんが選ぶこの賞は、今年で6回目。今回は2021年10月〜2022年9月に出版された本が対象となっています。

1年間に出版される絵本や児童書は何冊ぐらいあるのでしょう。ブックハウスカフェさんでは、年間約2,000冊ほどの取り扱いがあるとおっしゃっていましたが、その中から銀賞という素晴らしい賞に選んでいただき、本当に光栄です。

 『ボクサー』が刊行されたのは2021年の11月末だったので、対象期間中のほんの初期の頃でした。にもかかわらず、多くのスタッフの方々が投票してくださったことに正直驚きました。ずっと注目し続けてくださったこと、感謝の念に堪えません。

 そして、翻訳者の愛甲恵子さんには素敵な翻訳をしていただきました。愛甲さんのおかげで、日本語の作品として命が吹き込まれたわけです。愛甲さんの作品と向き合うまっすぐなお姿に心をうたれました。

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 そんなわけで、愛甲さんと一緒にお店に伺い、店頭のフェアで扱っていただくサイン本を準備してきました。

愛甲さんのさらさらと流れるようなサインは、とっても素敵なんです! お名前の上にペルシャ語で絵本のタイトル『ボクサー』(مشت زن)と書いていただいています。

 

愛甲さんのサイン本はブックハウスカフェの店頭でご購入いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね!

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受賞のニュースを作者のハサン・ムーサヴィーさんにもメールでお伝えしたところ、本当に喜んでくださっていました。ムーサヴィーさんは、子どもの頃、日本のアニメやお話から影響を受けたそうです。そして今、自分自身が手掛けた絵本を日本の子どもたちに届けられたことを誇りに思うと回答してくれました。ムーサヴィーさんとは、何度かメールでやりとりをしていますが、いつも丁寧に対応してくださり、本当に素敵な方です!

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『ボクサー』は「世界と出会う絵本」というシリーズの1作目です。絵本を通じて、世界に興味をもってほしい。それがこのシリーズを立ち上げた私たちの願いです。

「この国のこと、もっと知りたい」「どんな人たちが住んでいるのかな? 私たちと同じ? 違う?」「いつか行ってみたい」そんな風に想像を膨らませることで、遠く感じる国に住む人々のことを少しでも身近に感じてもらえたらと思っています。このような思いに、ブックハウスカフェのスタッフさんたちは共感してくださって、とても勇気が出ます。これからも世界の絵本シリーズを出し続けていけるよう頑張りたいと思います!