イランの絵本『ボクサー』のパネル展を振り返って【前編】

こんにちは。絵本制作室の三島です。

11月3~15日に西荻窪の絵本カフェムッチーズカフェで、「刊行1周年!『ボクサー』絵本パネル展」を開催しました。
少し間があいてしまいましたが、振り返りをしたいと思います。

刊行1周年!『ボクサー』絵本パネル展

 

イベントを企画したきっかけ

昨年の11月末にイランの絵本『ボクサー』を出版してから早1年。『ボクサー』は私たちにとって初めての絵本出版だったのですが、予想以上に多くの方に手に取っていただき、本当に感謝しています。

一方で、私たちのように小規模な版元の新刊絵本を、常に書店に置いてもらうというのは、なかなか難しいこともわかってきました。でも、もっとこの絵本をみなさんに知ってほしい、絵本を通じてイランや世界に興味を持ってほしいという思いから、こういったイベントを開催して地道に広めていきたいと考えたのがきっかけでした。

そして、今回私たちの思いに力を貸してくださったのがムッチーズカフェさんです。快く、お店でのパネル展に協力してくださいました。

西荻窪にある素敵な絵本カフェ、ムッチーズカフェ

 

絵本のパネル展示

『ボクサー』の作者ハサン・ムーサヴィーさんの魅力は、何といっても色彩豊かで力強い絵です。来店してくださった方にムーサヴィーさんの絵本の世界を感じていただけるよう、絵本から7枚のパネルを展示することにしました。

私たちが今までやってきた編集プロダクションの業務には、こういったイベントの企画・運営というお仕事はほとんどなく、このような展示準備は慣れていません。搬入では、あたふたする私をしり目に、学生時代にこのような展示の経験のあるデザイナーAちゃんが、ムッチーズカフェのお二人と一緒に、てきぱきとパネルを壁に吊るしていってくれました。とても頼もしいです。

麻ひもを使って、パネルがまっすぐかどうかを確認しています

 

では、ムッチーズカフェの店内の様子を少しご紹介しましょう。
壁一面に『ボクサー』のパネルがずらりと並びました。

絵本から7枚のパネルを展示。オリジナルグッズの準備もばっちり

 

また、今年の5月にイランを訪れた愛甲さんから、イランの書店のお写真をお借りし、展示させていただきました。

イランの書店風景。写真は『ボクサー』原書の版元である
TUTI Booksの直営店(写真提供:愛甲恵子さん)

 

このブログ上からだと見えづらいですが、書店のガラス張りの窓の向こうに『ボクサー』の原書が置かれているのが見えます。 

 

ムッチーズカフェとのコラボメニュー

ムッチーズカフェのお二人のお知恵を借りながら、展覧会限定のコラボメニューを用意しました。

まず1品目は、ムッチーズカフェのパンケーキにココアパウダーでバラの花のデコレーション。バラはイランの人々に愛されている花なんです。また、絵本『ボクサー』には月の印象的なシーンが出てくるので、月もモチーフにしてみました。実は、絵本の中で登場するある模様をバラにしのばせているんですよ。

2品目は、人気メニュー「白くまサンデー」とのコラボ。白くまちゃんがきりりとしたボクサーに変身しました。

展覧会限定! 絵本『ボクサー』スペシャルコラボメニュー

 

こちらは、編集Mが家族と訪れたときに注文したトリプルボクサンデーです。3人並ぶと圧巻です!

白くまボクサー3兄弟!

 

ここまで、ムッチーズカフェの店内の展示風景を振り返ってきました。

後編では、11月13日に行われた、サラーム・サラームさんのトークイベントを振り返っていきます。お楽しみに!